気付いたら遠野家の全ては私の手中にあって。
この家を狂わせる事なんて赤子の手を捻るより簡単で。

このひとがいなくなればわたしは自由になれるけど、
自由になって、わたしは、どうするんだろう?

このひとはきっともうすぐ死ぬ。
わたしの予定では四季さまにこのひとをサツガイさせる予定だったけれど、
それまでこのひとの身体がもたなさそうだ。
人間って、思ったより脆い。

もうお互い分かっている。
こんな歪んだ状態でここまで続いてきた事が異常なんだ。
この日常は近いうちに終わりを迎えるだろう。

たぶん、幸せではないかたちで。

